プライムライン繋靭帯損傷からの復帰を目指して育成ファームへ移動

プライムライン繋靭帯損傷からの復帰を目指して育成ファームへ移動

7ヶ月の休養を経て

昨年10月20日のデビュー戦を3着と好走した後、球節付近に疲れが見られたため続戦を取り止め、診断してもらったら繋靭帯損傷ということでした。それから今まで療養していましたが、約7ヶ月を経てシュウジデイファームへ戻ってきました。

  • 10月20日 新馬戦 3着
  • 10月26日 繋靭帯損傷 三重ホーストレーニングセンターへ放牧
  • 2月7日 競走馬リハビリテーションセンターへ移動
  • 5月29日 シュウジデイファームへ移動

幸いにも繋靭帯炎までには悪化しておらず半年強で戻れましたが、腫れや熱発を伴う程であれば引退もありうるところでした。

3歳未勝利戦は9月6日までと期限が迫っていますが、陣営は再発の可能性が高まるため焦らずじっくりと仕上げる方向です。地方出戻りも想定内だと思っています。

初めての

プライムラインには特別な思い入れがあって、それは広尾の特典で4口無料で出資できたこと・・・ではなく、初めての牡馬への出資でした。

牡馬は価格も高いですし人気もありますから、シルク、キャロットでは中々手を出しづらかったですが、ハーツクライ産駒で矢作先生推しの牡馬に出資できるとあって、かなり期待をした仔でした。

デビュー戦は現地で応援し、先頭で目の前を駆け抜けていくプライムライン、止まりかけたところから伸び粘って、勝ち馬レクセランスと同タイムの3着でゴールしたのを見て、オープン入りは間違いないと思いました。

繋靭帯の損傷も「まだ馬が完成途上の段階ということもあり、それが靭帯への大きな負担となってしまったのかもしれません」と助手の方が話されていたように、まだまだこれからの仔です。

ここからリスタートで、古馬になって大きいところを走れるようにゆっくりと駆け上がってくれることを期待します。

近況報告

20.06.03
シュウジデイファーム在厩。すでにBTC(軽種馬育成調教センター)入りを開始しています。
「現在は場内でのウォーミングアップ後、BTCの直線ウッドチップ馬場(1000m)にてハロン21~23秒ペースのキャンターを2本。『番組的にあまり悠長なことは言っていられない』(厩舎陣営)ものの、急に負荷が掛かりすぎることのないよう、脚元に細心の注意を払いながら進めていきたいと思います」(石川代表)

20.06.01
馬場入り後も順調にきていることから、5月29日(金)に北海道・浦河のシュウジデイファームへ移動しています。

20.05.27
競走馬リハビリテーションセンター在厩。今週より馬場入りを開始しており、現在は騎乗しての常歩20分、馬場(1周400m)にてハロン25~30秒ペースを1200~1600m、またはトレッドミルにてハロン20秒ペースのキャンター2分を消化しています。
「今週から馬場入りとトレッドミルを週に3日ずつで調整中。ほぼ予定通りのスケジュールで順調に進めることができています。厩舎陣営によれば、『普通に乗れるようになったところで、北海道のシュウジデイファームへ』とのこと。ここから少しずつペースを上げていき、問題がないようであれば、6月中旬頃にはこちらを退厩できるのではないでしょうか」(青木獣医師)

20.05.20
競走馬リハビリテーションセンター在厩。おもに騎乗しての常歩20分、トレッドミルにて駈歩2分、ウォーターウォーキングマシン15分を消化しています。
「先週と駈歩の時間自体は同じでも、今週はハロン20秒までペースアップ。その後も特に問題はなさそうですので、今週末から馬場入りを進めていければと考えています。まずは速歩で経過を確認し、順調であれば、来週中にも駈歩に移行していきましょう」(青木獣医師)

20.05.13
競走馬リハビリテーションセンター在厩。おもに引き運動15分、騎乗しての常歩15分、トレッドミルにて駈歩2分、ウォーターウォーキングマシン15分にて管理されています。
「一週間を通して駈歩の時間を2分に上げており、ペースはハロン25秒前後。その後も特に問題は生じておらず、順調な推移を見せていますよ。この調子であれば、来週もしくは再来週ぐらいから馬場入りを開始できるものと思われます」(青木獣医師)

20.05.06
競走馬リハビリテーションセンター在厩。おもに引き運動15分、騎乗しての常歩15分、トレッドミルにて駈歩1~2分、ウォーターウォーキングマシン15分にて管理されています。
「日によっては駈歩の時間を延ばすなど、段階を踏みながら着実に前進中。経過は良好ですので、慎重な中にも迷いなく進めていけるのがイイですね。月内の馬場入りを目指して、今後もじわりじわりと負荷をかけていく予定になっています」(青木獣医師)

20.04.29
競走馬リハビリテーションセンター在厩。現在は引き運動15分、騎乗しての常歩15分、トレッドミルにて駈歩1分、ウォーターウォーキングマシン15分にて管理されています。
「先週末の検査結果でも画像はきれいでしたし、ここまでの経過は良好。これを受け、常歩の半分を騎乗運動に切り替え、さらにはトレッドミルで駈歩へと移行しました。今後も定期検査の結果と臨床症状の有無をよく確認しながら、少しずつ段階を上げていきたいところです」(青木獣医師)

20.04.22
競走馬リハビリテーションセンター在厩。先週同様、引き運動30分、トレッドミルにて速歩5分、ウォーターウォーキングマシン15分にて管理されています。
「トレッドミル上で速歩運動を続けながら様子を窺っており、今週にかけて特に異常は見受けられません。まずは現在のリハビリメニューを慎重に消化していき、その中で駈歩への移行のタイミングを判断していきたいと思います」(青木獣医師)

20.04.15
競走馬リハビリテーションセンター在厩。現在は引き運動30分、トレッドミルにて速歩5分、ウォーターウォーキングマシン15分を消化しています。
「どの馬も最初はトレッドミル(急に音を立てて動き出すため)に多少驚くようなところはありますが、一週間やってきたことで、今はすっかり慣れてきました。今週からは速歩の時間を2分延長。その後も脚元に熱感はなく、順調に推移しています」(青木獣医師)

20.04.08
競走馬リハビリテーションセンター在厩。今週から引き運動30分、トレッドミルにて速歩3分、ウォーターウォーキングマシン15分を消化しています。
「先週の定期検査の結果、順調な修復傾向が認められましたので、予定通りに今週より陸上のトレッドミル入りをスタートさせています。今後もこの調子で、徐々に速歩の時間を延ばしていければと思います」(青木獣医師)

20.04.01
競走馬リハビリテーションセンター在厩。現在は引き運動30分、ウォータートレッドミルにて速歩10分を消化しています。
「速歩の時間を延ばして様子を見ており、近々にも定期検査で中身を確認していく予定。臨床症状、検査結果ともに問題がないようであれば、来週くらいから浮力に頼らず、陸上のトレッドミルで進めていくことも検討したいと思っています」(青木獣医師)

20.03.25
競走馬リハビリテーションセンター在厩。先週同様、引き運動30分、ウォータートレッドミルにて速歩8分を消化しています。
「速歩8分を継続している中でも臨床症状は見受けられず、脚元はスッキリとしていますよ。特別な治療を必要とする状況にはなく、運動後の水冷だけは日々しっかりと。適度に段階を踏みながら、速歩の時間をさらに延ばしていければと思います」(青木獣医師)

20.03.18
競走馬リハビリテーションセンター在厩。現在は引き運動30分、ウォータートレッドミルにて速歩8分を消化しています。
「先週末に行った定期検査の結果、炎症を意味する血管像が減少傾向を示していましたので、速歩の時間を少し延ばして調整しているところ。このように良化の兆しが見えるのは明るいニュースですよね。この調子で徐々に負荷をかけていき、リハビリメニューをこなしてくれればと思います」(青木獣医師)

20.03.11
競走馬リハビリテーションセンター在厩。今週より引き運動30分、ウォータートレッドミルにて速歩5分を消化しています。
「ウォータートレッドミルでの速歩の時間を少しずつ延ばしながらの調整。その後も脚元に変化は見受けられません。次回の定期検査は今週末を予定しており、その結果や臨床症状を確認しながら、リハビリメニューを進めていければと思います」(青木獣医師)

20.03.04
競走馬リハビリテーションセンター在厩。現在は引き運動30分、ウォータートレッドミルにて速歩3分を消化しています。
「常歩運動を経て、今週からは速歩へ移行。お腹まで水に浸かって運動するウォータートレッドミルは陸上のトレッドミルと比べて、浮力により約30%の衝撃が緩和されますので、効果的なリハビリが行えます。機を見て、徐々に運動時間を延長していきましょう」(青木獣医師)

20.02.26
競走馬リハビリテーションセンター在厩。現在は引き運動30分、ウォータートレッドミルにて常歩15分を消化しています。
「最初だけウォータートレッドミルを怖がり、飛び込むように浸かっていきましたが、2回目からはもう問題なく、今ではスムーズに出入りしていますよ。当面は慎重な姿勢に変わりないものの、ここから2週間単位ぐらいで少しずつ負荷の強度や時間を増やしていければと思います」(青木獣医師)

20.02.19
競走馬リハビリテーションセンター在厩。エコー検査を経て、まずは引き運動30分にて管理されています。
「検査により、ダメージの指標となる血管の存在が皆無ではありませんでしたが、触診反応はないですし、熱感もない状況ですので、本日よりウォータートレッドミルの馴致を開始しました。繋靭帯は慌てて進めていくと後退や再発が怖い箇所でもありますからね。まずは慎重かつ段階的に負荷をかけていければと考えます」(青木獣医師)

20.02.12
7日(金)に福島県の競走馬リハビリテーションセンターへ移動しています。馬体重458kg(2月上旬測定)
「まずはこちらの場所に慣らせることを兼ねて、引き運動による管理から。輸送も問題なかったようですし、すぐに環境の変化に順応して、いつも落ち着き払っている様子です。近日中に検査を行い、回復状況など現状をしっかりと確認した上で、リハビリの方針を立てていく予定になっています」(塩瀬支所長)

20.02.05
三重ホーストレーニングセンター在厩。今週もウォーキングマシン60分により管理されています。
「朝6時からウォーキングマシンに入り、運動後は脚元を冷やした後にブラッシングなどの手入れを行い、再び馬房へ。午後には歩様のチェックを受けるなどして、毎日を過ごしています。パドック放牧については脚部をぶつけるなどのリスクを考え、行わないことにしています」(伊藤場長)

20.01.29
三重ホーストレーニングセンター在厩。ウォーキングマシン60分により管理されています。
「休ませるとすぐに肉が落ちてしまう馬もいる中で、本馬は比較的体つきをキープできていますよ。この時季にしては毛足があまり長くなっておらず、冬毛が目立たないからかもしれませんが、シルエットも大きく変わった印象まではありません」(伊藤場長)

20.01.22
三重ホーストレーニングセンター在厩。ウォーキングマシン60分による管理が続けられています。
「繋靭帯は絶対的に時間が必要になってくる箇所。早めに動かしても逆戻りしてしまうだけで、何も良いことはありませんからね。よって、3月ぐらいまではこのままお休みを与え、それから少しずつ進めて行く形になりますでしょうか。ここまでの休養期間を無駄にしないためにも、今はじっくり静養に努めたいと考えます」(矢作調教師)

20.01.15
三重ホーストレーニングセンター在厩。先週同様、ウォーキングマシン60分により管理されています。
「運動制限をしている中とは言え、こちらは静かで落ち着いた環境になっており、休養馬が大半を占めている状況でもありますからね。それに自身が賢い性格でもありますので、変にテンションを上げて煩くするようなことはありません」(伊藤場長)

20.01.08
三重ホーストレーニングセンター在厩。引き続き、ウォーキングマシン60分により管理されています。
「その後も脚元に熱感はありませんので、一日一日の積み重ねが薬となり、良化、治癒へとつながってくれることでしょう。例年に比べると寒さも落ち着いていることですし、体調面や見た目の印象も安定しているように思います」(伊藤場長)

広尾サラブレッド倶楽部
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