シルクHC出資馬 ワイオラの19
小さな身体を大きく
伸びのある歩き方
5月生まれとはいえ、馬体重382kgはさすがに躊躇する値です。
その思いを一変させてくれたのが、伸びのある歩様でした。後肢でしっかりと地面を蹴っており、筋肉量はまだまだ物足りないものの力強さを感じます。
後肢が後ろに伸びている時間がより長く感じます。伸びきった後、ぐいっと前に戻ってきますので、非力というより筋肉が働いている感覚です。
この感覚は人でも同じで、早く歩きたいときに回転を早める方法もありますが、地面を蹴る脚をしっかりと後ろに伸ばすように心掛けても結構スピードが上がります。
どちらかというとその方が筋肉を使わずに済み、スピードを保つことができます。ワイオラの19の歩き方がそれに似ているなと思いました。
柔らかく伸びのある筋肉は・・・
そんな伸びのある歩様で、脚の回転がゆっくりに見えるのにそこそこの速さで歩いていますので、小柄な馬体が小さく見えません。
四肢が伸びて雄大に見えるからだと思います。
サドラー、フォーティーナイナーとパワー型の血が濃い中で、筋肉が柔らかく伸びがあるのは、ディープの血かなと考えます。
ただ、X染色体のことを考えますと父系から受け継いでいるはずはないので、今柔らかいだけなのかもしれませんが、これだけ間接を動かせていれば筋肉が硬く締まってきても、伸びが失われることはないと思います。
父ミッキーアイルは480kg前後の馬体ですから、デビューまでには450kgくらいには成長すると期待したいです。
素質はあると思いますので、怪我なくよく運動して、よく食べて、大きく成長してくれることを願います。
母のラストクロップなので、産駒の中で一番の活躍馬になってくれないかなと期待します。
近況報告
2020.08.15 所有馬情報
SILK HORSE CLUB
在厩場所:北海道・ノーザンファームYearling
Yearling担当者「こちらに移動してきた当初は環境の変化から体重が落ち、小柄な身体と相まって頼りない印象でした。ただ、環境に馴染んでくれてからは青草を目一杯に食べて今では見違えるほど毛艶が良くなり、メリハリのある体になりました。現在は毎日夜間放牧を行い、それに加えて馴致も始めていますが、性格的に神経質な部分はあるので、焦らず馬のペースに合わせて行うようにしています。5月生まれということもありますし、成長を促しながら、育成先でもスムーズに進められるよう、環境の変化への順応力を上げながら馴致を工夫していきたいと思います」馬体重382kg
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ワイオラの19育成牧場への移動が遅れた分頑健な体力を手に入れた 2020.10.02
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