シルク2019第2回追加募集馬出資判断(スピードリッパーの18、ラッキートゥビーミーの18)と総合順位
- 2020.05.09
- 2018産シルク募集
- シルクHC
もう募集も終わってますし今更感はあり、また抽選で全頭落選して少し落ち込みもありますが、そんなの関係ねー(死語)ということで、後学のため引き続き募集馬の出資判断をしていきます。
スピードリッパーの18
- 父 ルーラーシップ(種付時10歳)
- 母 スピードリッパー(出産時10歳)
- 母父 ファルヴラウ
- 性別 牡馬
- 生年月日 2018年1月31日
- 測尺 体高162.0cm 胸囲181.5cm 管囲20.0cm 馬体重462kg
- 厩舎 栗東 清水久詞
- 一口価格 70,000円 (募集総額3,500万円)
血統の評価
- 母父ファルブラヴからは、ハープスター(2012、父ディープインパクト)、ステルヴィオ(2015、父ロードカナロア)を輩出
- ルーラーシップとの配合では、テトラドラクマ(2015、父ルーラーシップ)が稼ぎ頭だが、先の朝日杯で3着に入ったグランレイ(2017、父ルーラーシップ)と産駒数は少ない(本馬も2019産駒も含めてnetkeiba.com検索でたったの10頭)ながらも活躍馬を輩出しており、相性は良さそう
- サンデーサイレンス系、キングカメハメハ系との相性が良く、大種牡馬が多いことから、ルーラーシップまで回ってこないが、両巨頭の急逝もあって今後増えてくるかも(ドゥラメンテが増えたけども)
- 母の牡馬産駒が2頭ともセン馬になっているのは不安点
静止画の評価
- 筋肉は付いていそう
- ムチムチではなく柔らかそうで緩そうに見えないのは良い
- 繋ぎの角度、長さは標準的で芝よりだがダートもいけいそう
- 顎は標準的で飼い葉食いは細くなさそう(ルーラーシップ産駒なので食の心配は愚問ともいえる)
- こちらを気にしており、気性面が心配
動画の評価
- 前後から見た感じでは、前肢は良い。左後肢が外向している
- 横から見た感じでは、前肢の出は柔らかく良い
- 後肢は右は良いが左が弱そうに見える(歩くペースが緩まるからなのか、もう少し長く見たいところで坂路に切り替わる)
- 坂路では少しふら付きがありトモにまだ緩さが残るか
近況報告
2020.04.27 所有馬情報
SILK HORSE CLUB
在厩場所:北海道・ノーザンファーム早来
調教内容:週1回屋内坂路コースでハロン15~16秒のキャンター1本、週4回周回コースで軽めのキャンター2,700m、残りの日は軽めの調整
担当者「屋内坂路にてハロン15~16秒のペースで順調に乗り込むことができています。操作性がとても良くて気性も大人しく、騎乗しやすい馬です。また、坂路では全身を使って大きなフォームで動けています。まだ体力がつききっていない中、真面目な性格で真剣に走り切ってしまうので、スピード調教をした週に体重を減らしてしまうことがあり、馬体重の変化に注意して調整しています。実際、先週はハロン14秒で乗り込まれていましたが、体重がやや減ってしまいましたので今週はややペースを落とした運動を行っています。体重が減ったといっても背中らからトモにかけては理想的な筋肉の付き方をしていますし、脚元も丈夫でこれまで怪我等もなく運動を継続することが出来ています。今後も体重の増減に注視しつつ、徐々に負荷を高めて体力強化に努めていきます」馬体重462kg
出資判断
同系統の配合からは、ステルヴィオが出ており期待できます。ルーラーシップとの配合でもデビュー済みの5頭のうち3頭が勝ち上がっており、オープン、3勝クラス、G1で好走ですから、活躍馬を出す率は高いです。
ルーラーシップ産駒は筋肉の緩さがある場合、なかなか締まってこないことがあるので、気をつけたいところですが、左後肢が気になります。特に近況では触れられていませんが、緩さであれば心配です。
馬体は活躍馬と同じくらいに大きく成長しており問題なさそうです。ルーラーシップ産駒はのんびり屋が多く、食欲があり太りやすい傾向にありますが、この仔は真面目に走り過ぎるため、体重調整が必要ということで、太りすぎの心配はいらなさそうです。
ただ、真面目に走りすぎるというのは、コントロールができないとも取れますので、母の産駒の気性から不安点ではあります。
出来は良いけども不安もあるという感じで、70,000円という価格のハードルが高くなりました。3勝クラスに勝ち上がってくれることを期待しますが、気性と後肢を考えたときに、不安が残ります。細かい話ですが、価格が50,000円なら回収率100%いけそうな気もしますが、ちょっと値付けも高めでは?と思うところもあります。
もう少し安心して出資したいと思いますので、出資判断は見送りです。
見送りって・・・もう募集も当選発表も終わってるのに、と思われると思いますが、後学のためですのでご理解を・・・
ラッキートゥビーミーの18
- 父 Uncle Mo(種付時9歳)
- 母 ラッキートゥビーミー(出産時11歳)
- 母父 Bernstein
- 性別 牡馬
- 生年月日 2018年1月25日
- 測尺 体高161.0cm 胸囲175.3cm 管囲20.0cm 馬体重450kg
- 厩舎 栗東 松永幹夫母
- 一口価格 80,000円 (募集総額4,000万円)
血統の評価
- ケンタッキーダービー馬Nyquistと同じ系統の配合を狙ったもの
- 日本でのUncle Mo産駒はnetkeiba.comの検索で本馬を含めて25頭と少数。稼ぎ頭は3連勝後、怪我でやむなく引退となったハリケンバローズ(2013、母父Kingmanbo)
- Storm Catとの相性は良さそうで、芝を走っている馬もいる
- デビュー後大差勝ちで2連勝しているレッチェバロックもハリケンバローズと同じくミスプロ系であり、今のところはStom Catよりミスプロの方が大物が出やすそう
静止画の評価
- 先にあげたデビュー済みの産駒からは、筋肉ムチムチ系でなくても良さそうで、その点はこの仔も筋肉は付いているが柔らかさもありそうな点は似ている
- ハリケーンバローズは492kgでデビューし546kgと大幅成長したことが脚部への負担につながったらしく、450kgと十分だが血統的に小さめな馬体は良さそう
- 胴は詰まっているようには見えないので短距離一辺倒にはならなさそう
- 繋ぎは長くなく立っておりダート向きに見える
- 直飛で先行力を生かせそう
- 顎は細そうに見えるので飼い葉食いは細いかも
動画の評価
- 前後から見た感じでは、前肢の動きは良いが、後肢は少し左右が均一でない動きに見える
- 後ろからのトモの厚さは細い
- 横から見た感じでは、歩様に活気があり集中力もありそう
- 前肢の出は硬そう
- 後肢の動きはよく動かせている。後ろから見た左右の不均一感は横から見た感じでは分からない
- 坂路ではほぼ真っ直ぐに走れている。もう少し早い時計でも見たい
近況報告
2020.04.27 所有馬情報
SILK HORSE CLUB
在厩場所:北海道・ノーザンファーム早来
調教内容:週1回屋内坂路コースでハロン16秒のキャンター1本、週4回周回コースで軽めのキャンター2,250m、残りの日は軽めの調整
担当者「1月生まれにしては、まだ馬体や性格に幼さが残りますが、その状態で騎乗したスタッフ全員が動きの軽さや背中の感触の良さを絶賛していることから、今後の変わり身がとても楽しみです。時折、我の強さを見せますが、基本的には扱いやすく、運動中は人への集中力を絶やさない性格でとても乗りやすいですね。スピードもあり、鞍上が指示を出せばスッと加速してくれる反応の良さも持ち合わせています。暖かくなってきて、毛艶も良くなりボディコンディションも良好で脚元にも不安はありません。いままさに馬体が成長してきていますし、負荷が高まると体を減らしてしまうところもありますから、ペースとしてはハロン15秒前後を数ヶ月は乗り込んでいくつもりです。今後は馬体の変化に対応しつつ基礎体力を鍛えて、7月頃に移動を考えていくスケジュールにて進めていきます」馬体重450kg
出資判断
血統面では、ニックス頼りのところ、ケンタッキーダービー馬Nyquist(2013、母父Forestry)の母父はStorm Cat系なので見限るのは早計と思いますが、どちらかというと日本ではミスプロ系との仔の方が素質がありそうです。
馬体はきれいで筋肉の付きもよいと思いますが、ダート路線ならもう少し筋肉が目立つ方がいいかもしれません。ただ、まだ産駒数が少ないのでよく分からない面もあります。
後肢の動きが気になりましたが、近況にある馬体の幼さの指摘がそれなのかは分かりませんが、もう少し締まってきてほしいという感じはします。
乗りやすさは重要だと思いますので、その心配がないのは良いことです。調教負荷を強めると馬体重を減らしてしまうところは、顎もあまり目立ちませんので、飼い葉食いが細いのかもしれません。
未勝利に終わる仔ではないと思いますが、8万円を回収できるかという点で、不安があります。レッチェバロックが相当強そうなので、同等の素質を有するかもしれませんが、育成にもう少し時間がかかりそうなこともありますので、出資判断としては、見送りと判断したいと思います。
出資と判断した仔の総合順位
第2回追加募集馬10頭について、回収率100%達成の見込みが高いという基準から、出資を判断してきました。
実際の申し込みに当たっては、一口価格5万円以下の制限を設けて該当の4頭について考察し、残り6頭は締切られた後に考察して来ました。
その10頭の中で出資と判断できた仔は、次の5頭とちょうど半数になりました。回収率という基準ですので、低価格な仔が多いのは仕方がないかもしれません。
また、外国産馬は2頭とも入りませんでしたが、高額になりがちな上に日本で活躍できるか不安要素が多いことがネックになってしまいました。
- アルビアーノの18
- ロッシェノワールの18
- サファリミスの18
- カレドニアレディの18
- メリーウィドウの18
ノーザンファームの値付けはかなり正確とも言われますし、クラブ馬での回収率100%達成率はたしかに高価格帯の方が率は高いです。ただ、それでも35%程度と半数以上は回収率100%を達成できませんので、リスクは大きいです。
それに比べて低価格な仔の回収率100%達成率は25%程度と低いですが、走らなかった場合のリスクは高額馬の比ではありません。リアアメリアに出資している立場で言えることでもありませんが、出資してみたからこそそう感じるところはあります。
ということで、4頭に1頭は回収率100%を達成できるので、そういう仔を見つけられるようになれば、低リスクで長く趣味として楽しめ、高リターンも望めるかもという出資基準に至っています。
話が脱線しましたが、出資と判断した5頭に順位を付けるとこうなります。
- サファリミスの18
- カレドニアレディの18
- アルビアーノの18
- ロッシェノワールの18
- メリーウィドウの18
サファリミスの18って10万円の高額馬だけど・・・という声が聞こえてきそうですが、その高額馬なのに回収率100%を見込んだ程高く評価しています。大物感で言えばサファリミスの18とカレドニアレディの18が抜けていると思います。
アルビアーノの18も素質はヒケを取らないと思いますが、馬体の成長が条件となります。その点で割り引きました。
ロッシェノワールの18は産駒に伝わっている素質は高く、この仔にはノーザンテーストのクロスを濃い目に付けているので、体質面の弱さは和らぐだろうと判断していますが、体質の弱さの懸念は残ります。その分の割引です。
メリーウィドウの18が最後になりましたが、ダートが主戦場になることで、大物感という点では、日本ではどうしても芝主体のレースが多いですから、活躍の場の少なさでの割引とこの仔にとっては理不尽ですが、それと新種牡馬の不明な点を割り引いたものです。
このような出資判断は、これが初めてになりますので、大外しも十分あります。話半分程度で、こんなこと書いてる人もいるのか、くらいで読んでいただくのがちょうど良いと思います。
私にとっては新たな試みとなりますので、来年末、どのような結果になっているのか、今から楽しみです。
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