シルク2019第2回追加募集馬出資判断(バランセラの18、アルビアーノの18)

シルク2019第2回追加募集馬出資判断(バランセラの18、アルビアーノの18)

全頭の出資判断

今回の追加募集は、一口価格5万円以下から選ぶという制限を設けて、該当の4頭から申し込み馬を選んだのですが、既に募集は締め切られていますが、残りの6頭についても考察してみることにしました。
先に出資判断した4頭はこちらです。

その結果申し込んだ仔はこの3頭です。

ロッシェノワールの18、カレドニアレディの18、メリーウィドウの18

出資判断の基準

出資判断の基準は、回収率100%できるかできないかの2択です。資金が限られていますので、長く趣味としての一口馬主を続けるためにはこの基準が私には合っていると考えています。

今回申し込んだ上の3頭は、回収率100%を達成できると評価したということになります。価格から考えますと2勝してくれると達成できると思います。

G1出走、重賞制覇しそうな馬を目標にした場合、どうしても一口価格10万円以上の高額な馬への出資を候補に含めないといけませんので、資金的に1世代2頭程度しか出資できません。

もし、怪我などで引退に終われば、愛馬の出走が年数回になってしまい趣味として楽しむには物足りなくなってしまいます。

もちろん、より上のクラスで走る馬に出資したいと思っていますので、高額でなくてもできる限り上を目指せそうな仔を選びたいと考えています。実際には回収率100%を達成しそうな仔の中から、価格も考慮した上でより上にいけそうな仔を見つけたいと考えています。

ということで、残りの6頭について、100%達成できるかどうかを考えていきたい思います。

バランセラの18

  •  キングカメハメハ(種付時16歳)
  •  バランセラ(出産時17歳)
  • 母父 Acatenango
  • 性別 牡馬
  • 生年月日 2018年2月27日
  • 測尺 体高166.0cm 胸囲185.0cm 管囲19.5cm 馬体重483kg
  • 厩舎 美浦 萩原清
  • 一口価格 100,000円 (募集総額5,000万円)

血統の評価

  • キングカメハメハの成功例の重要ポイントは筋肉量で、質が伴えばなお良い
  • 母バランセラは超マイナー血統のハンプトン系の父Acatenangoで、繁殖履歴からはサンデーサイレンス系と相性が良さそう。Kingmanbo系とは結果が出ていない
  • クロスはキングカメハメハの持つNorthern Dancer5×5のみで、相性も不明となるとまだ手探り段階か。全姉のチェルヴァの出来が良かった?

静止画の評価

(4月8日)
  • 筋肉量は目立たない
  • 曲飛で中段~後方からの競馬が得意そう
  • 胴は少し短めに見える
  • 繋ぎの角度、長さは標準的で、芝・ダートいけそう
  • 顎は普通で飼い葉食いが悪いことはなさそう

動画の評価

  • 前後から見た感じでは、四肢の動きはしっかりしており緩みはない
  • 後ろからのトモの幅も大きい
  • 横から見た感じでは、静止画より筋肉は目立つ
  • 歩様は活気があり集中力もありそう
  • 前肢の出は硬いがキンカメ産駒なのでこれくらいか
  • 坂路の動きは四肢の動きも良くまっすぐ走れている

近況報告

2020.04.27 所有馬情報
在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
調教内容:週2回屋内坂路コースでハロン15~16秒のキャンター1~2本、残りの日は軽めの調整

担当者「この中間は坂路コースでの乗り込み中心に進めており、脚元や体調面に問題はなく、順調に調整を積むことが出来ています。坂路ではハロン15秒前後まで脚を伸ばしていますが、フットワークには素軽さがありますし、前向きでキレのある動きからはポテンシャルの高さを感じますね。スラッとしたサラブレッドらしい見映えは、”さすがは良血馬”といった印象ですし、乗り手からの評価も非常に高い1頭です。気性的には男馬らしく気の強い一面はありますが、人の手を煩わせるほどではありませんし、逆に競走馬としては精神的に勝ち気なところも必要になってきますから、上手く実戦でも生かせるように調教していきたいですね。この調子で乗り込みを積み、馬体・動き共にもう一段パワーアップしてくれば、5月中の移動も視野に入ってくると考えています」馬体重483㎏

SILK HORSE CLUB

出資判断

血統面からは、活躍している仔は有名なニックスであるサンデーサイレンス系との仔ばかりで、同系は全姉チェルヴァのみなので相性はよく分かりません。母系とのクロスもないとなりますと強調材料がありません。

静止画からは、筋肉量が乏しく見えますが、動画の方では筋肉が目立って見えます。ただ、牡馬としはもう少し発達してほしいところです。

坂路の動きは良く、未勝利に終わる仔ではないと思いますが、この価格なのでオープンまで勝ち上がってくれないと回収率100%を達成できなさそうで、全姉の例からリスクの方が高そうに思えます。

出資判断としては、見送りです。

アルビアーノの18

  •  ドゥラメンテ(種付時5歳)
  •  アルビアーノ(出産時6歳)
  • 母父 Harlan’s Holiday
  • 性別 牝馬
  • 生年月日 2018年3月29日
  • 測尺 体高157.0cm 胸囲174.0cm 管囲19.4cm 馬体重415kg
  • 厩舎 美浦 木村哲也
  • 一口価格 60,000円 (募集総額3,000万円)

血統の評価

  • 父ドゥラメンテは、王道ニックス3連配合(父キングカメハメハ×母父サンデーサイレンス×祖母父トニービン×祖々母父ノーザンテースト)
  • 母アルビアーノは、サンデーサイレンス系ともKingmambo系とも好相性のStom Catを父系に持つ日本向けの血統
  • 父キングカメハメハ×母父Stom Catの代表産駒はロードカナロアで、本馬の狙いはそこにありそうだが、Northern Dancerの血が薄まっていることがどうか
  • 豪華な血統で大物感は感じられる

静止画の評価

(4月11日)
  • まだ腰高で馬体は成長しそう
  • 胴の長さは標準的に見える
  • 繋ぎは立ち気味で、長さは標準的に見える
  • 筋肉は柔らかそう
  • 顎はしっかりしており飼い葉食いは良さそう
  • 直飛で先行力を生かした競馬ができそう

動画の評価

  • 前後から見た感じでは、四肢の動きは良く緩さは見られない
  • トモの幅はもう少し欲しいところだが細くはない
  • 横から見た感じでは、歩様は活発で集中力もありそう
  • トモの踏み込みは良さそう。前肢はキンカメ系の硬さが若干ありそう
  • 坂路の動きは良い。脚捌きも良い

近況報告

2020.04.27 所有馬情報
在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
調教内容:週2回屋内坂路コースでハロン14~15秒のキャンター1本、週2回周回コースで軽めのキャンター2,500m、残りの日は軽めの調整

担当者「コンパクトな馬体をしていますが、母譲りのとても良いスピードを持っており、ハロン15秒ぐらいなら楽に時計が出てしまうことから、4月中旬から坂路コースのペースをハロン14秒まで上げています。ペースアップ後も問題なく対応できており、良い手応えを最後まで保ったまま登坂することが出来ていますね。まだこの時期の2歳馬ということもあり、トモには緩さを感じさせますが、乗り込みを重ねていけば今後良くなってくるでしょうから、特に心配はしていません。精神的には走ることに対して前向きなタイプなので、この良さを生かしつつ、競馬のスピードになっても乗り手と上手くコンタクトを取って走れるように教育していきたいですね。段々と暖かくなってきたことで成長期を迎えつつあるのか、少しずつキ甲も抜けてきて良い方に馬体が変わってきている印象です。飼い葉も食べて馬体はフックラと見せているので、このまま乗り込みを継続してしっかりとした下地を作っていければと思います」馬体重415㎏

SILK HORSE CLUB

出資判断

血統面からは大物が出そうな配合で夢を見られそうです。ただ、同系の配合にロードカナロアがいるとしても相性はサンデーサイレンス系の方が良さそうに思います。

ドゥラメンテを選んだのは、新種牡馬ということもあると思いますが、母は500kg近い馬格を有していますが、初仔のため大事を取って同じく大きく、そして母系がサンデーサイレンス系のドゥラメンテを選んだのではないかと思います。

下の仔がダイワメジャーなのはこの仔が小さく出たからかもしれません。大きく出ていたならハーツクライを付けていたかもと考えてみたりします。とはいえ、良血には違いなく期待できる配合です。

動画での動きは良く、シルクの第1次募集で1番人気だったクリーンスイープと比べて、勝ってはいないけども差はそんなにないように見えます。

ドゥラメンテ産駒の傾向が掴めない点と馬格がリスクと言えますが、これだけ動けていて移動の話も出そうなほど進んでいて、飼い葉も食べていて、これからの成長も見込めます。

それでいて、一口価格60,000円なら、十分に回収率100%は達成してくれそうです。馬体の成長が伴えば、オープンクラスには勝ちあがれると思います。もちろん出資に値します。(ここで教訓、価格上限を先に決めてもいいけども、その少し上くらいは募集期間中に考察しても罰は当たりません)

ここまで終えて

この2頭の出資判断を書くのに、1日かかりました。もちろん合間に別のこともしていますが、簡易版として箇条書きだけにしているのですが、先の4頭と同じくらい時間かかっています。

ということで、一旦ここで区切って、残り4頭は明日以降にします。

でも、こうして1頭について深く考察すると、血統の狙いとか(牧場の狙いと合っているかどうかは分かりませんが)、個体の特長とかが知識として蓄積されていってる気がします。

同じドゥラメンテ産駒のことを調べてみたりしますので、産駒の特徴なんかも掴めそうな気がします。一口馬主という趣味の楽しみも増したように思います。愛馬のみならず、こうして考察した仔の活躍までも楽しみになってきます。

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