レスペランスの18の出資検討-シルク2019第2回追加募集馬
- 2020.05.03
- 2018産シルク募集
- シルクHC
募集概要
- 父 ダイワメジャー(種付時16歳)
- 母 レスペランス(出産時6歳、第2仔)
- 母父 キングカメハメハ
- 性別 牝馬
- 生年月日 2018年1月18日生
- 測尺 体高163.0cm 胸囲185.0cm 管囲19.3cm 馬体重501kg
- 厩舎 美穂 田中博康
- 一口価格 50,000円 (募集総額2,500万円)
血統
父ダイワメジャー
ダイワメジャー産駒の印象は当たり外れがあるといいますか、馬体詐欺と言われることもあり、これまでは積極的に出資候補にしてきませんでした。立派な馬体をしているのに走らないというのは、馬主泣かせな種牡馬です。
種牡馬成績は、2016年のディープ、キンカメに続く3位が最上位で、その後はハーツクライ、ステイゴールド、ロードカナロアなどに抜かれています。ただ、2019年度も産駒が年間20億以上を稼ぐ上位種牡馬であることに変わりはありません。
産駒は、netkeiba.comの検索では1270頭で、このうち母父キングカメハメハの産駒は31頭と少ないですが、うち12頭は2018年に9頭、2019年産に3頭ですので、2018年になって(だけ?)注目されている配合と思います。
この配合の稼ぎ頭はメイショウショウブ(2016生、牡4歳)ですが、種付け時はデビューしていませんので、牧場での評判が良かったのでしょうか。
また、拾ってきた情報で注意する点として、走るタイプは大柄で筋肉質なムチムチ系の方が良く、筋肉が柔らかいタイプは、成長しても締まってこないことが多いので要注意というものがありました。この点は、この仔の場合、ムチムチ系というより柔らかい系なので要注意点に思います。
母レスペランス
募集当時の掲示板を見ますと、キングカメハメハ産駒にしては募集価格が2,800万円と割安で、小柄、硬いといったウィークポイントがあったようです。育成が上手く進まず3歳の6月にデビューして、9月の未勝利戦の2戦で引退しています。
この成績でしたら繁殖に上がれなさそうですが、ウインドインハーヘアの仔という良血が理由だと思います。初仔はスクリーンヒーローの牝馬でしたが、腰フラでデビューできませんでした。
母、初仔とも体質の弱さに悩まされた感じですので、ダイワメジャーを選んだ理由の一つは体質の弱さを補うためだと思います。その狙いは、馬体重を見れば見事に的中したと思います。
気になる点としては、ダイワメジャー、キングカメハメハと筋肉が硬い血統の配合の割にこの仔の筋肉は柔らかい系という点です。ダイワメジャー産駒はムチムチ系が良いということで、先述のメイショウショウブの阪神JF時の写真がスポニチさんにありましたが、たしかに筋肉質でムチムチしています。今後このような筋肉質に成長してくれるかどうかは気になります。
血統といいつつクロスとかニックスとかには触れていませんが、Northern Dancer4×5(9.38%)という無難なクロスですし、体質強化といいますか疲労回復に貢献しますし、当然いい方に働くと思います。強いて言えばもう少し、10%以上はクロスした方が良いという情報を見たことがあります。
血統評価のまとめ
- ダイワメジャー×キングカメハメハは最近注目の配合
- レスペランスの体質の弱さを補う配合で馬体重からは効果ありそう
- 好走パターンは筋肉ムチムチ系だがこの仔は柔らかい系なので不安
- クロスはNorthern Dancer4×5と無難だが血量は少し少なめ
静止画
胸囲が185cmと発達していますが、トモも大きく推進力を生み出せそうです。
欠点の少ない馬体で、ダイワメジャー産駒でなければ何の不安もないといったところでしょうか。気になる点としては、腰高でさらに大きくなりそうですが、そうすると管囲が19.3cmと細めなのが心配になってきます。
筋肉の量は足りていそうで、質感も柔らかくいいと思うのですが、ダイワメジャー産駒なので、もっと筋肉の張りが目立ってほしいところです。
直飛なので瞬発力タイプではなく持続力タイプになると思いますが、差しより先行押し切りの方が不利なく競馬はしやすいと思います。
胴はスラッと細く見えますが、牝馬ですからこれくらいかもしれません。顎はしっかりしていそうですので、飼い葉食いが悪くて細い訳ではないと思いますから、馬体重が戻らないので強い調教ができないといったことはないと思います。
静止画の評価まとめ
- 胸、トモの大きさは十分にある
- ダイワメジャー産駒でなければ欠点の少ない馬体
- 腰高でさらに成長しそうな反面、管囲が細い点が不安
- 筋肉の量・質は良いが、ダイワメジャー産駒なのでもっと締まってほしい
- 直飛なので先行押し切りの競馬はしやすそう
- 顎がしっかりしているので飼い葉食いは大丈夫そう
動画
歩様
前後から見た感じでは、腕節、飛節、球節は緩くなくしっかりしています。後ろから見た感じでは、腰が左右にブレていないので、緩さはなくしっかりしていそうです。トモは、後ろから見ても大きく力強いと思います。
横から見た感じでは、踏み込みは直飛ながら深く踏み込めていると思います。前肢の出は、この血統なりに良い方だと思います。繋ぎのクッション性も良いと思います。ただ、トモの大腿二頭様筋の質が緩そうに見えます。他はいいのにどうしてもこの点が気になってしまいます。
顔をキョロキョロさせているので、首を上手く使えるのか、できないのか分かりません。注意が散漫している点は不安に思います。
坂路
ハロン15秒ですので、走りに余裕がありそうです。そのため気を抜いているような、集中して走れていないように見えます。足捌きで気になるところはありません。
この段階だともう少し早い時計を出してほしいと思いますが、もしかすると筋肉がうまく締まってきていないのでは・・・と勘ぐってしまいます。ただ、お母さんの育成のことを考えますと、成長は遅いのかもしれません。
動画の評価まとめ
- 四肢の動きは良い
- 大腿二頭様筋が緩そうに見える
- 走りに集中できていなさそう
- デビューは遅くなりそう
近況報告
2020.04.27 所有馬情報
SILK HORSE CLUB
在厩場所:北海道・ノーザンファーム空港
調教内容:週3回屋内坂路コースでハロン14~16秒のキャンター1~2本、残りの日は軽めの調整
担当者「現状に特に問題はないことから、坂路コースでは速いに日はハロン14秒まで脚を伸ばしています。牝馬ながら500㎏近い立派な馬体をしていることからも分かるように、飼い葉食いは旺盛ですし、調教の負荷を強めてもへこたれることがないのは、この馬の持っている一つの強みだと言えるでしょう。育成厩舎に移動してきた当初は少々環境の変化に馴染むまで時間は掛かりましたが、こちらも気を付けながら進めてきたことで段々と落ち着きが出て来ているのは確かですし、今後は周りからの刺激がある環境でも運動を行えるよう徐々にステップアップしていきたいと考えています。坂路ではダイワメジャー産駒らしい力強いフットワークで駆け上がれていますし、乗り手としっかりとコンタクトを取って走れているのも好感が持てます。この時期の若駒らしくまだ馬体には緩さが感じられますが、それだけ伸びしろがあるということだと思いますし、さらなる良化を図っていければと思います」馬体重501㎏
出資判断
ダイワメジャー産駒でなければ出資しようと思いましたが、見送ります。馬体は立派ですが、筋肉の質がどうしても不安に思います。近況報告では若駒らしく~とありますが、1歳時の募集であればまだいいのですが、もう2歳の4月ですし、1月生まれということも考えますと、不安が増してしまいます。
集中にかける点は、近況報告からも読み取れますが、こちらは落ち着きも出ていて改善しそうです。この仔がスクリーンヒーローやルーラーシップ産駒であれば、緩さがあってもそんなに不安は感じないのですが、ダイワメジャー産駒ですから・・・。
もちろんこの馬体ですし、走っても何の不思議もありませんが、活躍するダイワメジャー産駒とそうでない産駒の見分けがはっきり分からないので、この仔の活躍を追って今後に生かしたいと思います。
ちょうどいっちゃんさんがG1馬歩様集をまとめられていますが、メジャーエンブレムの歩様が見られます。こちらと比較するとメジャーエンブレムの方が筋肉の張りが目立つことが分かります。1歳時でこれくらいでないと不安になります。
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