カイザーノヴァ函館2歳Sは若さ溢れる競馬で残り200mから本領発揮し5着と健闘

カイザーノヴァ函館2歳Sは若さ溢れる競馬で残り200mから本領発揮し5着と健闘

若さ溢れる?走り

新馬戦よりも若さがマシマシだったでしょうか。坂井騎手は終始ノヴァの制御に手一杯という感じでした。

(JRA)

レースでは、スタートの発馬は新馬戦に続き、反応良く出ました。その後も新馬戦と同じく促すも徐々に置かれ、いつの間にか中団の位置に。

3コーナーから早めに動こうとするも新馬戦のときよりも周りに馬が多かったからか、スムーズに前に行けず、直線に入る手前で再び外の馬に接触しつつ外へ出します。

直線に向いたときにはほぼ最後方に近い位置ですが、中々末脚が爆発しません。残り200mの標識を過ぎた頃から周りに馬がいなくなり、前も空いたので、そこから本領発揮で追い上げます。

前には追い付けませんでしたが、後方集団の先頭に踊り出て、5着と掲示板は確保してのゴールでした。

力のあることは証明できた

坂井騎手は終始おっつけ通しで、かなり疲労したと思いますが、何とかノヴァを走らせようとしてくれました。ノヴァはそうされても気が向かなければ走らないとでもいうように全然指示に従っていなさそうでした。

本領発揮したのは残り200mくらいだと思います。よく5着まで上がってこれました。テンに付いていけていないので、今は1200mより1600~1800mが合っていそうです。

デビューしてまだ1週間、連闘で挑んだ重賞で掲示板を確保したのですから、素質は十分といったところです。

走る能力は相当高いと思いますので、あとはしっかりと鞍上の指示に従ってくれることを願います。

次走は、休養を挟んでから、少し距離を伸ばしていくようですので、秋が楽しみです。

レース回顧

(画像:JRA)

1 発馬の反応はよく、遅れることなくゲートから出ます
2 そのまま先団に取り付こうと坂井騎手も手綱をしごきますが・・・
3 なぜか中団の位置に置かれてしまってます
4 3コーナーから早めに前に行こうとするも重賞メンバーなので中々前にいけません。ノヴァが行こうとしていないようにも見えます。
5 直線に入ったところで最後方で、さらに周りを馬に囲まれて追いづらい絶体絶命の展開です
6 200mの標識を過ぎた辺りから馬群がばらけてきて追い出せるように
7 前に抜けた4頭には届きませんでしたが、後方集団から半馬身抜け出しての5着と残り200mで力を見せました。

近況報告

20.07.18
 まずまずのスタートから、前半は中団の後方を追走。3~4角で位置取りを下げる形となりましたが、ゴール前で盛り返す伸び脚を見せ、結果5着での入線となっています。
「道中で前に入られたこともありますが、まだ内外にもたれて走りが若く、競馬を分かっていないようなところもありますからね。本質的に1200mの馬ではないにもかかわらず、これだけやれるのですから、この先が楽しみです」(坂井騎手)
「走りを学ばせていくこと、距離を延ばしていくことでもっと良い競馬ができると思います。今日も最後だけ脚を使ってくれましたが、本当に良くなってくるのはまだまだこれからです」(矢作調教師)
◆前走同様、まだ粗削りな走りではありますが、今日のような展開になると競馬をやめてしまう馬が多いなか、本馬は若馬にもかかわらず、最後まで諦めることなくファイト。内容的には見どころがありましたし、これから距離が延びることで、さらに力を発揮できるものと思われます。なお、このあとは「小休止を挟んでプランを検討。リフレッシュした状態で次の勝負に挑む」(師)予定となっています。(HTC)

広尾サラブレッド倶楽部

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