ライネリーベ待望の初勝利!戸崎騎手に導かれ絶好のレースでラストチャンスをその手に掴む!

ライネリーベ待望の初勝利!戸崎騎手に導かれ絶好のレースでラストチャンスをその手に掴む!

馬体重との闘い

ライネリーベの募集時馬体重は392kg、初勝利を挙げた昨日の出走馬体重が410kg。この2年間で18kgしか増えていません。

育成段階でも強い調教を続けると馬体重が減るので、常に状態を見ながらの調整でした。もうそろそろ増えてくるだろうという関係者の思いをよそ目に全く増えてくれませんでした。

お母さんもお父さんもそんなに小柄ではないんですが、結果的にお母さんの最後の仔となったライネリーベは小さく産まれました。でも、管囲19.2cmの彼女にとって、あまり増えないことが良かったかもしれません。

脚元のこともあり、これまで休ませながらレースを使ってきた木村調教師もおそらく信じられないくらいに、7月26日から中1週で8月9日、さらに中2週で8月30日と、この最後の連戦に挑む彼女が状態を維持し続けてくれました。

7月26日新潟5R3歳未勝利戦1800m芝 3着

8月9日新潟12R3歳未勝利戦1400m芝 2着

そして、手にした未勝利戦のラストチャンスを彼女は絶好のレースで手に掴んでくれました。

新潟7R3歳未勝利戦1400m芝

(JRA)

レース回顧

(画像:JRA)

1.外枠15番、内に包まれるより外が良かったですが、そんなことも杞憂にスタートは速く、先団に取り付きに行きます。
2.実況からはじめに名前を呼ばれるくらいにハナをめざして進みます。
3.しかし内外からハナを主張する他馬が迫ると・・・
4.スッと控えます。この選択が最後の伸び、そしてゴール前の粘りにつながったと思います。でも、これだとコーナーで外を回されるのではと心配になりましたが・・・
5.ここで戸崎騎手のレース運びのうまさを感じました。カメラが後続馬を順に映し、次に先団を捉えたときには、ライネリーベは先頭の後ろまでポジションを上げていたのです。
6.最内の馬が内を嫌ったのか、それとも遠心力で回りきらないのか、1頭分空けて進む中で、きっちりと内の馬から3頭目以内というロスの少ない位置取りで回ってきます。これなら直線に向いたときに離されません。後は、手応えがどうか・・・
7.そんな不安を横目に、素晴らしい脚で4コーナーを回りながら、ポジションを上げます。この脚色なら惨敗はない、最低でも勝ち負けだと確信する勢いです。
8.そして直線、焦らずじっと追い出しを待ちます。
9.そしてラスト1ハロン、戸崎騎手のムチが飛ぶと、グンと加速します!
10.1頭だけ抜け出し勝利を確信しかけたところに、外からクイーンラブが豪脚で迫ってきます。ここで脚が鈍ると並ばれてしまう、粘れ!粘れ!と自然と声が出ました。
11.その期待に応え、見事初勝利を掴みました!
某大手競馬掲示板には、お母さんとお兄さんが背中を押してくれたのではと、とてもいいコメントがありました。この母兄弟姉妹を応援するみんながそう感じたと思います。

木村調教師、厩舎スタッフの皆様、天栄スタッフの皆様、彼女を信じて勝利に導いてくれて感謝申し上げます。

ロスヴァイセの血はこれからです。勝利を一つ一つ積み上げていってくれると期待します。

ライネリーベおめでとう。今はゆっくり休んで。感動をありがとう。

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