ユールファーナ積極策で初の馬券圏内に入る
- 2020.05.01
- キャロ ユールファーナ
- キャロットC, 牝馬, 未勝利
外国人騎手の真骨頂
直線の入り口で先頭に取り付きに行く積極策は、よく外国人騎手が使います。今回はデムーロ騎手が早めに仕掛けて、これまでの最上位着順である3着でゴールしました。
展開は前日のヴァルドワーズと似ています。スタートは普通に出たものの先団に取り付くまでではなく中段からの競馬になります。向こう正面で早めにポジションを上げて、第4コーナーから前へ進出します。
本当は勝ち馬が外へ出せないように馬体を合わそうとしたと思いますが、コメントにあるように外に張った走りをしていたため外に膨らんでしまい、勝ち馬にすんなりと内から外に出されました。コーナーで大回りとなった分、ゴール前で勢いが弱まり、道中追い抜いた2着馬にゴール前で差されての3着です。
コーナーを外に膨らまずに回れていれば、直線には先頭で入れたと思いますので、勝ち馬には交わされたかもしれませんが、2着には粘れたと思います。十分次につながる競馬でしたし、コーナーリングが上手くなればもっと余裕を持った競馬ができると思いますので、十分に勝ち上がれると思います。
芝・ダートどっち?
芝の1200mでデビュー、未勝利戦と2戦してみた結果、追走に苦労してきたこともあって、前走は1400mダートに臨みました。結果は4着と記録を伸ばしたのでダートでもやれそうですが、ただ直線の伸びを見れば芝の方が合っていそうな感じでした。
そこで今回は、距離そのままで芝コースに戻して3着と記録を伸ばしてくれましたので、現状では芝1400mが合っていると思います。ただ、このクラスですし、陣営の方針どおり相手関係次第で選ぶのがいいと思います。
概ね2ヶ月間隔での出走ですから、次は6月です。まだ東京開催が続いていますので、同じ1400mの舞台で出走できそうです。ただ、師のコメントに、短期間でも・・という言葉がありますので、もう少し早いかもしれません。
レース回顧
(画像:JRA)
近況報告
20/4/30 NF天栄
CARROT CLUB
30日にNF天栄へ放牧に出ました。
20/4/29 和田勇厩舎
29日は軽めの調整を行いました。「レース後の反動の有無を見ていますが、体はまだ戻り切れておらず412キロです。また、競馬で打撲したようで右トモの球節周りに腫れが見られました。時間を置けば落ち着いてくるものと思えるため心配はいらないでしょうが、体は精神的なことも考えると短期間でもケアとリフレッシュに充てたほうがいいだろうという判断に至りました。近々いったん天栄へ放牧に出しますので、現地で様子を見てもらって、もし権利内に次走を考えられそうなら戻してサッと使うことも検討していきます」(和田勇師)
20/4/26 和田勇厩舎
26日の東京競馬では中団やや後方から進めるが4角手前から勢いよく上がっていき直線へ向かうが、最後は伸び脚が鈍り3着。「体を大幅に減らすことなく、ほぼ同じくらいの格好、コンディションでレースへ送り出せたと見ていました。あとはいかに流れに乗れるかでしたが、結論からすると枠に泣かされましたね…。ジョッキーによると、終始外へ逃げ気味に走っていたとのことでした。芝、ダートに関してどちらがいいと決めにくい馬なのですが、ミルコも跨った感触はどちらでも対応できそうということで、今回もどちらを強く推すものにはならなかったですね…。ただ、今日は外に頼りがなく、終始外へ張りながらの競馬だったわけで、立ち回り如何でもっと差は詰まっていたのかもしれないと思えるものでしたから、芝で問題ないのではないかという気はします。勝たせるためにも決めつけは良くないので、いちおう芝を軸にしつつ、相手関係等を見ながら柔軟に判断していく形でいいのではないかなと思っています。優先出走の権利を有していますが、今回もレース後の具合によっては続戦と決めつけず、いい状態で臨めるようにするにはどの形がいいかよく検討して判断していきます」(和田勇師)過去のレースから芝・ダートどちらでもパフォーマンスに変わりはなさそうに思えたので、ギリギリまで相手関係等を見て柔軟に対応することに決め、日曜日の芝1400mのレースにミルコ・デムーロジョッキーを配して臨みました。スタートをまずまず出られたのは大きかったですし、勢いよく上がってきた時は何とか先頭に立ってくれと願ったのですが、さすがに最後は疲れてしまったようです。今回も悔しい思いをしましたが内容に進展は見られましたので、残りの期間で何とか勝ち切ってくれることを願っています。いい状態で臨めましたが小柄でキープできるか難しいタイプの馬でもあるので、レース後の状態如何でこの後の方針を決めていきます。
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