フィルメーザ大人びた優等生女子が大番狂わせを狙う
動じない心と人への信頼
好調が続く広尾TCの優等生女子がいよいよデビューです。
この仔の強みは、「操縦性の良さ」と「環境の変化に動じない」ことです。競走馬にとって、競争能力と同じくらいに重要な要素です。
育成段階からこの二つの強みは、場所が変わってもずっと言われ続けたこの仔の代名詞のような言葉です。
操縦性の良さは、4回もコーナーを回る今回のコースにおいて、コース取り、手前変え、GOサインと何度も与えられる鞍上からの指示を正確に実行できますので、強力な強みになります。
今回は少頭数のためスローペースが予想されますが、どっしりとした動じない心は行きたがらずに鞍上の指示に従い、力を出し切る競馬が出来る強みとなります。
札幌5R メイクデビュー札幌 芝2000m
重め残りで先着
岩城ステーブルで念入りに乗り込まれていますので、レースに向けては併せ馬を中心に調教されています。
併せた新馬2頭はデビュー戦で好走できませんでしたが、走り負けていませんので、2頭以上の走りが期待できます。
最終追い切りは単走のため、たまたまオーソクレース(マリアライトの初仔)と被ったのみで、併せて走り負けたわけではありません。
ただ、まだ重め残りで、緩さもあるということですので、小手川先生のコメントどおり、競馬を経験させることが今回の目的です。
柴山騎手には、次につながるようにいろいろ試して競馬を教えて欲しいと思います。
とは言え、他馬が若さを見せるようでしたら、大人びた優等生女子がゴール板を最初に通過するかもしれません。
密かにその光景を期待したいと思います。
近況報告
20.07.30
8月2日(日)札幌5R 2歳新馬(芝2000m)に柴山雄一騎手にて出走予定。
「引き続き落ち着きがあり、飼葉喰いも問題なし。先週末のゲート確認での反応も良かったですよ。昨日は本馬場に入れて、終いも肩ムチ程度で無理のない内容を消化しており、柴山騎手によれば、『現状、ダートより芝の走りの方がいいかも』とのことでした。一度放牧を挟んだのも良かったのでしょう、少しずつ芯がしっかりしてきているのかもしれませんね。ここで一度実戦を経験させた後は、また美浦に戻していったん放牧を挟む方向で。今後も適度にレースを使いつつ、成長を促していきたいところです。まずは先につながる競馬ができればと思っています」(小手川調教師)20.07.23
札幌競馬場在厩。昨日、現地のダートコースにて併せ馬で追い切られました。
「昨日は時計よりも、併せて追い切ることがメイン。跨った柴山騎手によれば、『まだ緩いかな』とのことですが、裏を返せば、これからまだまだ成長するということにもなりますからね。来週8月2日(日)札幌5R 2歳新馬(芝2000m)に向けてゲートの再確認、そして今度は本馬場に入れて感触を確かめてもらう予定になっています。どうやら環境の変化に動じるようなことはなさそうですので、フィジカル面、特に背腰の疲れに注意をしながら進めていきたいところです。目先のレースというよりは、先々まで考えて物事を教えていきたいと思っています」(小手川調教師)20.07.16
美浦トレセン在厩。昨日、ウッドチップコースにて併せ馬で追い切られています。
「今日の午後にこちらを出発し、札幌競馬場へ。現地入りする前にコースでやりかったものですから、昨日ウッドで追い切りました。跨った武士沢騎手によれば、『操縦性が良い』と。ただ、『まだ少し重たい』とのことでしたので、この後は札幌で乗り込んでいきたいですね。放牧を挟んだことでうまくガス抜きができ、以前よりも落ち着きがありますし、背腰の疲れも『良くなっている』(獣医師)様子。8月2日(日)札幌5R 2歳新馬(芝2000m)でのデビューを目標に、現地では柴山雄一騎手に稽古をつけてもらう予定になっています」(小手川調教師)20.07.09
美浦トレセン在厩。週末より、徐々にピッチを上げていく予定となっています。
「今週末、来週と速めを乗ってみて、特に問題がないようであれば、来週末にも札幌競馬場入りする方向で。体が立派になってきていますので、ゆくゆくはダートなのかもしれませんが、最初はゆったりした距離、芝2000mあたりのレースを意識していければと考えます。背腰に疲れを溜めないよう、しっかりケアしながら進めていきたいところです」(小手川調教師)20.07.08
岩城ステーブルにて、週1~2回の速めを順調に消化。本日、美浦トレセンに帰厩しています。
「先週の金曜日に半マイルから時計をマーク。終い13-12程度で行きました。デビュー前の2歳馬ですし、まだ重めということもあって、最後はもうひとつ動ききれませんでしたが、これだけの調教をやれるというのは順調な証拠ですよね。改めて調教師の手元で『感触を窺いながら進めてみる』ことになりました」(岩城代表)20.07.01
岩城ステーブル在厩。晴天時はおもに周回コースにてハロン18~20秒ペースのキャンター2000mを消化。週2回15-15程度を乗り込まれています。
「きのう半マイルから15-15を消化。先週よりは手応えが良くなっていましたので、この調子で本数を重ねていきたいですね。まだ、やればやっただけの疲れは(特に背腰)見受けられますが、成長とともに少しずつ体幹も強くなってきているのでしょう。以前ほどガタッとくる感じはありません」(岩城代表)20.06.24
広尾サラブレッド倶楽部
岩城ステーブル在厩。降雨により馬場状態が悪かったことから、トレッドミル中心の調整となりました。
「トレッドミルでは傾斜2~6%、大体ハロン24秒ペースで2000~3000m相当のボリュームを消化。ゲートの練習にも通じるところがありますので、運動前に長めに駐立させてから動かしています。牝馬にしては、すごい食欲ですからね。これは今後のストロングポイントになってくるのではないでしょうか。明日からはまた周回コースで速めを織り交ぜて乗っていく予定になっています」(岩城代表)
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